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だんごむち

観る眼とは何か


日本文化の中心思想と呼ばれている概念で「侘び・寂び」という言葉があります。

この言葉は芸術・美術の世界でどのように使用するのでしょうか?

 

現代社会では、電子化が進み「気軽に何でも文字にして情報を発信する」事が出来るようになりました。しかし、様々な情報が溢れ出す中で必要な情報はどれくらいあるのでしょうか?

 

仮に、公的機関に所属する職員が実名で「間違った情報」を「必要であると個人的に判断し」リツイートした(供給側)場合、受け手の年齢は?性別は?処理能力は?(需要側)それらをすべて踏まえて現在のSNSの在り方は均衡していますか?

 

答えはノーです。

 

特に芸術・美術界における歴史は長く、思慮深く、感慨深く、そこには多大なる月日の流れと共に人々が築いてきた生活感や思想、文化等が様々な角度から垣間見れる学問領域の中でも特に目に見えない奥深い世界(歴史)と繋がっていて、ほぼ多くの「展示品」においては、人が生きていく上で原点になるようなものである場合が殆どです。

 

美術展は拝観する際、ほぼ私語厳禁です。何故だと思いますか?

同じく図書館でも「館内ではお静かに」という注意書きを目にする事がありますが、それは何故でしょうか?

芸術・美術の世界の中に入る、図書を開きそこに書かれた世界の中に入る、専門書を開き遠い過去を思い出しながら本に書かれた一字一句をかみ砕き、過去に得た知識を織り交ぜながら考察し知見を得、さらに新しい知識を生み出すという作業は静寂さの中でこそ威力を発揮する事の方が多いからです。

 

では、SNSではいかがでしょうか?

静かに閲覧したい方々のご迷惑になるような事をされている方はいませんか?

SNS上でも上質ではない情報はただのノイズでしかありません。ノイズがあまりにもひどければ個人的に 「ちょっとしたヒント」を置いていく事があるかもしれません。

 

ことのは、というのはとても大切なものです。

ことのはを粗末にしてはいけません。

 

自分が正しいと思い込んでいいのは小学生迄です。

世の中には正しいと思っていても、それが正しいとは限らない事の方が多く存在します。

小さい頃、算数では1+1=2と習いましたね?

しかし、算数から数学の分野へ進む過程で答えは2ではないという事に気がつきますね?

では、芸術・美術の世界というのは?

もっとその奥にある世界を言います。

 


写真:

woodlice.hatenablog.com

 

参考URL: pic.twitter.com/mc1zdvrbA9

X @sun_SMA サントリー美術館キャプチャ画像