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だんごむち

みんぱく 年末年始イベント 巳

This article explains in Japanese the overview of the New Year's events*1 held at the National Museum of Ethnology (Osaka, Japan). If you are interested, please read it.

新成人のみなさま、ご家族のみなさま、本日は誠におめでとうございます。

成人の日の寿ぎに、おまけコラム「みんぱくの年末年始イベント「巳:ヘビ*2」はどんな蛇をみつけるのかな?」を今回は少しだけご紹介させていただきますね。*3

まずはテラコッタで制作された沢山のDivine darshan of Shri Naag Devta 壮観ですね!

Snake charmingについても見ておきましょう!今はWild Life (Protection) Act:野生生物保護法でSnake charmingが禁止されているので見かける事はほぼありません。詳細はWikiよりご覧下さいね。*4

 

みんぱくでは毎年、年末年始にイベントが開催されていて、イベントをクリア(してアンケートに答える)すると素敵な景品がいただけます。年齢に関係なく楽しめる奥深いイベントなので興味がある方は遠方からお越しの際に「国立民族学博物館」も予定の中に入れておくとご家族の皆さまで楽しめていい思い出作りになると思います。もしくは、ご家族がいない、忙しいので無理な方は、F##みたいに一人でウロウロするのもゆっくりと考え事が出来ていいものですよ。みんぱくはとても広い施設で見どころ満載なので、できれば1日かけてゆっくりと館内を鑑賞される事をおススメします。

では、ナーグデーヴター神(インド)から一緒に見て行きましょう~。

Nagdevta(Rajasthan made in 1984) India F##

नागदेवता - विकिपीडिया

こちらはインドで神として崇められているNagdevtaです。日本では白蛇が神の化身とされる説が多いのですが、インドではコブラが神の化身とされる説が多いようですよ。いずれも人々が自然の力を崇拝する生き方の延長線上にあるものです。不思議ですね。*5

建築物などでもその影響(投影)が見られるようです。美しいですね!

日本でもそうですが、広く神として崇められている「目に見えないものの多くは」昔から人々の生活の中にも自然に浸透していました。大神神社では白蛇が神として崇められているようですよ。

woodlice.hatenablog.com

ヘビの神様へ捧げる歌もあるようです。きれいな歌声ですね!

もっと深く知りたい方は

こちらから詳細をご覧いただけます。

ヘビに限らず生物がとても大切にされている様子はほほえましいかぎりですね。

丁寧に並べられたお花の中からへびたんが!なんと愛くるしい!!

 

次は、ヘビの像について見て行きましょう~。

こちらは模様的にAdult female Cameroon Rhino Viperを想起させるヘビのぬいぐるみです。様々な模様をビーズ刺繍を施す事で制作された作品のようです。池谷和信名誉教授*6の解説によれば「パミレケ*7カメルーン西部の高地に暮らす人々)の作品」だという事です。日本だと大人用の抱き枕として販売できそうな大きさでした。ただビーズが施されているので椅子と背中の間にいれてクッションとして使用すると気持ちよさそうですね。

Figure of snake(Bamileke, Clooected in 1986) Cameroon F##

こちらは皆さまおなじみの絵馬(日本)です。3色で描かれています。シンプルですが日本美の感じられる素敵な作品に仕上がっていますね。

Ema*8 F##

次はパイワン族衣装について見て行きましょう~。

こちらの民族衣装について、学術資源研究開発センターの野林厚志*9氏は「台湾原住民族の伝説をあらわした服で、ヘビは長い牙を持った毒ヘビ*10」と言及されています。シンメトリーにヘビが配置されていますが、どことなくハート型でもありますね。女性の子宮のある位置に太陽が描かれていますので、日本でも皇居の方々が特別な日にお召しになる衣装に似て、ある意味独特な衣装でもありますね。同氏は「パイワン族の伝説の1つに太陽がヘビと壺の中に入ると首長の祖先がうまれたという伝説があります」と言及されていますがmitochondrial Eveを想起させるお話しでもありますね。深いいかんじでしょうか?!興味のある方は16万年前に遡ってミトコンドリア・イブ - Wikipediaについて調べてみて下さいね。

Paiwan(2012) Woman's fine dress*11 F##

次は三線について見て行きましょう~。

人類文明誌研究部 藤本透子氏*12は「棹(さお)は黒檀(こくたん)などの硬い木から作り、胴にニシキヘビの皮を張ります。東南アジア産の5mのニシキヘビの皮が3~4挺(ちょう)の三線(さんしん)になります。」と言及されていますので、これはニシキヘビの皮*13を使用して作られた楽器のようですね!熟練された職人技がキラッと光っていて大変にすばらしいですね!

Sanshin(2001)三線 Okinawa F##

三線の音色はこちらでお聞きいただけます。

 

最後にあやつり人形(ヘビ)ミャンマーを見て行きましょう~!

人類文明誌研究部福岡正太*14氏は「ミャンマーの人形芝居ヨウテー・プェーに用いられるナーガ(ヘビ)の人形で、人形芝居では夜を徹してブッダの前世物語などを演じた」と言及されています。

ヨフテ プエ(Yokhte Pwe)*15とはビルマのマリオネット=Yokhte、劇場=PweYoke thé (Burmese: ရုပ်သေး; MLCTS: rupse:, IPA: [joʊʔ θé], literally "miniatures")」などで行われる広義ではMyanmar puppet show のことで*16ナーガ(Naga)というのは神話上のヘビ*17の呼び名です。それが下記の金色のヘビになります。スゴイご利益がありそうな色をしていますね!キラキラです!!日本では神話上のヘビであるナーガを常設展で観る事ができるのはF##が知る限りではみんぱくだけなのではないでしょうか。

 The mythical snake ” Naga”/ Myanmar Puppets  F##

例えば、こんな感じのところで活躍していたあやつり人形(神話上のヘビ)だったようですよ。日本にいながらにしてミャンマーの人形劇がさわりだけでも見れるなんて楽しすぎますね!

ミャンマーでは書道、そして伝統芸術である人形劇の文化をとても大切にされているようですよ。

人形劇は被災地でも大活躍しているようですね。心あたたまる映像です。

 

みんぱくでは、様々な国から収集された色々な「ヘビ」が展示されています。そのルーツを紐解いていく鍵イベント参加シートで確認しながら館内を歩けますので、民博の中に展示された「何がヘビ」なのか分かりやすくて、参加シートの裏側に書かれた解説を読みながら遠い国の物語を想起できますので、とにかく手元には厚紙と鉛筆しかないにも関わらず雄大です。

解説は数行ほどの短いものですが、すべて研究者の方がコメントされているだけに読みごたえがあります。

イベント参加終了後に頂ける缶バッチも今のところ毎年デザインが干支にあわせて変更されているのも魅力的です。

 

今回はF##が参加してみてとても楽しかったので、こちらにお越しの皆さまにも是非おススメさせて頂きますね。

こんな素敵なカレンダーと缶バッチがいただけるんですよ~!すごーい!感謝。

参加ワークシートはそのままカレンダーとして利用できます。エコですね! F##

ワークシートと缶バッジはこんな感じです。とてもかわいいですね! F##

朝晩寒い日が続きますが、どうぞ皆さま楽しい2025年をお過ごし下さいね。