This article explains in Japanese the overview of the New Year's events*1 held at the National Museum of Ethnology (Osaka, Japan). If you are interested, please read it.
今年の干支は巳!ということで、年末年始イベントとして、「みんぱくで巳(み)~つけた」を1月11日(土)、12日(日)に開催!新年はみんぱくでヘビを探そう!
— 国立民族学博物館 (@MINPAKUofficial) January 4, 2025
※年始は1月5日(日)より開館します
画像:テラコッタ(Nag Devta)国立民族学博物館所蔵
詳しくはこちらhttps://t.co/CD0b1yWo0B#巳年 pic.twitter.com/WfONl4lb0r
新成人のみなさま、ご家族のみなさま、本日は誠におめでとうございます。
成人の日の寿ぎに、おまけコラム「みんぱくの年末年始イベント「巳:ヘビ*2」はどんな蛇をみつけるのかな?」を今回は少しだけご紹介させていただきますね。*3
まずはテラコッタで制作された沢山のDivine darshan of Shri Naag Devta 壮観ですね!
Divine darshan of Shri Naag Devta
— ༺अतुल्या༻🇮🇳™ (@Atulya_Bharat__) December 4, 2024
Om Sarpebhyo Namah pic.twitter.com/z2BPZtXw1u
Snake charmingについても見ておきましょう!今はWild Life (Protection) Act:野生生物保護法でSnake charmingが禁止されているので見かける事はほぼありません。詳細はWikiよりご覧下さいね。*4
The way this cobra was transported
— Science girl (@gunsnrosesgirl3) January 16, 2025
pic.twitter.com/3AK3YKIUgg
みんぱくでは毎年、年末年始にイベントが開催されていて、イベントをクリア(してアンケートに答える)すると素敵な景品がいただけます。年齢に関係なく楽しめる奥深いイベントなので興味がある方は遠方からお越しの際に「国立民族学博物館」も予定の中に入れておくとご家族の皆さまで楽しめていい思い出作りになると思います。もしくは、ご家族がいない、忙しいので無理な方は、F##みたいに一人でウロウロするのもゆっくりと考え事が出来ていいものですよ。みんぱくはとても広い施設で見どころ満載なので、できれば1日かけてゆっくりと館内を鑑賞される事をおススメします。
では、ナーグデーヴター神(インド)から一緒に見て行きましょう~。
कवलेदुर्ग का नाग मंदिर
— विरासत छुपी हुई (@premasamka84052) January 4, 2025
Naga Temple of Kavaledurga#NagaTemple #Kavaledurga#HinduMythology #SnakeWorship #IndianHeritage pic.twitter.com/BYZDcFHVRV
こちらはインドで神として崇められているNagdevtaです。日本では白蛇が神の化身とされる説が多いのですが、インドではコブラが神の化身とされる説が多いようですよ。いずれも人々が自然の力を崇拝する生き方の延長線上にあるものです。不思議ですね。*5
नाग पंचमी
— Indian Temple and Architecture™ (@temple_of_India) August 9, 2024
Nāgī/Nāginī coiled around a pillar, supporting Mukteshvara Temple, Bhubaneswar, #Odisha.
A Sesha Nāga (Serpent having 5 hoods) is canopying her head. She is holding a Bījapūraka/Mātuluṅga in her hands. Tiara & karnakundalam can also be seen. 9th Century CE. 🙏🏽🚩 pic.twitter.com/YcVNwr7kdA
建築物などでもその影響(投影)が見られるようです。美しいですね!
Happy Nag Panchami.
— Dr Surendra Pathak (@drsurendrpathak) July 25, 2020
नाग पंचमी की शुभकामनाएं। pic.twitter.com/puOuvzcsfv
日本でもそうですが、広く神として崇められている「目に見えないものの多くは」昔から人々の生活の中にも自然に浸透していました。大神神社では白蛇が神として崇められているようですよ。
ヘビの神様へ捧げる歌もあるようです。きれいな歌声ですね!
1/2
— Levina🇮🇳 (@LevinaNeythiri) December 11, 2024
She is singing for Naag-Devta.
This is called Pulluvan song usually sang in praise of Naag-Devta.
Pulluvan Pattu is sung by only a certain caste of people.
The deities Nagas have names as Naagaraajaavu, Naagayakshi, Sarppayakshi and many more.
The serpents are… https://t.co/JDhGjl5NMo pic.twitter.com/gCSU7GHzMt
もっと深く知りたい方は
3/6
— Levina🇮🇳 (@LevinaNeythiri) April 30, 2020
It’s believed—PARSHURAMA in an effort to let people inhabit Kerala, a densely forested place, promised lord SHIVA to worship snakes and not kill them.
He established 2 Nagaraja temples—Vettikottu & Mannarassala. Latter hs abt 30,000 snake idols & images. Frm the temple 👇 pic.twitter.com/UDxiPiYimt
こちらから詳細をご覧いただけます。
ヘビに限らず生物がとても大切にされている様子はほほえましいかぎりですね。
Jai NagDevta Song 🐉🐉 | जय नागदेवता गीत | NagPanchami Song 2024 | Vikas Harwate#nagpanchami #nagpanchami2024 #jainagdevta pic.twitter.com/8rXUFwPSLv
— Vicky harwate (@vickyharwate) August 4, 2024
丁寧に並べられたお花の中からへびたんが!なんと愛くるしい!!
नाग देवता के दर्शन रीछेश्वर महादेव तीर्थ धाम नांदिया 14.07.2024 #richheshwarmahadevdham #richheshwarmahadev #bholenath #shivshankar #harharmahadev #bhole #mahakal #nagdevta #darshan #nandiya #sirohi #video pic.twitter.com/6R4RVaGBmj
— Tulsi Jaipal (@tulsijaipal) July 15, 2024
次は、ヘビの像について見て行きましょう~。
こちらは模様的にAdult female Cameroon Rhino Viperを想起させるヘビのぬいぐるみです。様々な模様をビーズ刺繍を施す事で制作された作品のようです。池谷和信名誉教授*6の解説によれば「パミレケ*7(カメルーン西部の高地に暮らす人々)の作品」だという事です。日本だと大人用の抱き枕として販売できそうな大きさでした。ただビーズが施されているので椅子と背中の間にいれてクッションとして使用すると気持ちよさそうですね。
こちらは皆さまおなじみの絵馬(日本)です。3色で描かれています。シンプルですが日本美の感じられる素敵な作品に仕上がっていますね。
次はパイワン族衣装について見て行きましょう~。
こちらの民族衣装について、学術資源研究開発センターの野林厚志*9氏は「台湾原住民族の伝説をあらわした服で、ヘビは長い牙を持った毒ヘビ*10」と言及されています。シンメトリーにヘビが配置されていますが、どことなくハート型でもありますね。女性の子宮のある位置に太陽が描かれていますので、日本でも皇居の方々が特別な日にお召しになる衣装に似て、ある意味独特な衣装でもありますね。同氏は「パイワン族の伝説の1つに太陽がヘビと壺の中に入ると首長の祖先がうまれたという伝説があります」と言及されていますがmitochondrial Eveを想起させるお話しでもありますね。深いいかんじでしょうか?!興味のある方は16万年前に遡ってミトコンドリア・イブ - Wikipediaについて調べてみて下さいね。
次は三線について見て行きましょう~。
人類文明誌研究部 藤本透子氏*12は「棹(さお)は黒檀(こくたん)などの硬い木から作り、胴にニシキヘビの皮を張ります。東南アジア産の5mのニシキヘビの皮が3~4挺(ちょう)の三線(さんしん)になります。」と言及されていますので、これはニシキヘビの皮*13を使用して作られた楽器のようですね!熟練された職人技がキラッと光っていて大変にすばらしいですね!
三線の音色はこちらでお聞きいただけます。
最後にあやつり人形(ヘビ)ミャンマーを見て行きましょう~!
人類文明誌研究部福岡正太*14氏は「ミャンマーの人形芝居ヨウテー・プェーに用いられるナーガ(ヘビ)の人形で、人形芝居では夜を徹してブッダの前世物語などを演じた」と言及されています。
ヨフテ プエ(Yokhte Pwe)*15とはビルマのマリオネット=Yokhte、劇場=Pwe「Yoke thé (Burmese: ရုပ်သေး; MLCTS: rupse:, IPA: [joʊʔ θé], literally "miniatures")」などで行われる広義ではMyanmar puppet show のことで*16ナーガ(Naga)というのは神話上のヘビ*17の呼び名です。それが下記の金色のヘビになります。スゴイご利益がありそうな色をしていますね!キラキラです!!日本では神話上のヘビであるナーガを常設展で観る事ができるのはF##が知る限りではみんぱくだけなのではないでしょうか。
例えば、こんな感じのところで活躍していたあやつり人形(神話上のヘビ)だったようですよ。日本にいながらにしてミャンマーの人形劇がさわりだけでも見れるなんて楽しすぎますね!
ミャンマーでは書道、そして伝統芸術である人形劇の文化をとても大切にされているようですよ。
The Consul General of Myanmar recommended Chinese calligraphy and Burmese puppet show culture. #ChinaASEANExpo #Nanning #CAEXPO #ChinaASEANopportunities #Nanning #The21stChinaASEANExpo #ASEAN pic.twitter.com/ejQH8zuf1W
— Amazing Nanning (@amazingnanning) September 28, 2024
人形劇は被災地でも大活躍しているようですね。心あたたまる映像です。
မိုခါမုန်တိုင်းဘေးသင့် ဒေသများမှ ပြည်သူများသို့ လှူဒါန်းသွားမည့် Cyclone Mocha Fundraising Puppet Show ကို ရန်ကုန်မြို့ ကမာရွတ်မြို့နယ်ရှိ Burma Blender Bike Bar တွင် မေလ ၂၇ ရက်မှ ၂၈ ရက်အထိ ကျင်းပပြုလုပ်လျက်ရှိသည် #ဆင်ဟွာ pic.twitter.com/JzeP8NJHYx
— Xinhua Myanmar (@XinhuaMyanmar) May 28, 2023
みんぱくでは、様々な国から収集された色々な「ヘビ」が展示されています。そのルーツを紐解いていく鍵をイベント参加シートで確認しながら館内を歩けますので、民博の中に展示された「何がヘビ」なのか分かりやすくて、参加シートの裏側に書かれた解説を読みながら遠い国の物語を想起できますので、とにかく手元には厚紙と鉛筆しかないにも関わらず雄大です。
解説は数行ほどの短いものですが、すべて研究者の方がコメントされているだけに読みごたえがあります。
イベント参加終了後に頂ける缶バッチも今のところ毎年デザインが干支にあわせて変更されているのも魅力的です。
今回はF##が参加してみてとても楽しかったので、こちらにお越しの皆さまにも是非おススメさせて頂きますね。
こんな素敵なカレンダーと缶バッチがいただけるんですよ~!すごーい!感謝。
朝晩寒い日が続きますが、どうぞ皆さま楽しい2025年をお過ごし下さいね。
【年末年始イベント「みんぱくで巳(み)~つけた!」】
— 国立民族学博物館 (@MINPAKUofficial) December 2, 2024
オリジナルの干支MAPとアクティビティ・カードを使いながら、展示場の中で2025年度の干支、ヘビの資料を探してみませんか?… pic.twitter.com/dqF0W3EVn7
*1:
*2:蛇年生まれの方もおめでとうございます!今年は蛇にまつわるいろいろを沢山見つけて楽しい1年をお過ごし下さいね!
*3:本館受付の方へお聞きしたら、館内は写真撮影OKだそうです。SNS、ブログへの掲載も個人レベルでしたらOKという事でしたよ。
*4:
*5:
Naag Panchami: Date, Timing, History, Significance - Zingbus
*6:
池谷 和信 (Kazunobu Ikeya) - マイポータル - researchmap
*7:
9.バミレケとボロロ | O,Cameroon!-カメの村からカメ通信-(尾関 康平) | JICA海外協力隊の世界日記
*9:
野林 厚志 | 研究者情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
*10:
*12:
*13:
沖縄三線にはなぜ蛇(ニシキヘビ)の皮が張られている?│蛇皮が使用され続けた理由を解説 | 沖縄三線教室 栗山新也
*14:
福岡 正太 (Shota Fukuoka) - マイポータル - researchmap
*15:
Yokhte Pwe, Burmese Marionette Theatre – Asian Traditional Theatre & Dance
*16:
*17:
'Ah Myint Thabin, traditional puppetry of Myanmar (Burma)' by Elisabeth den Otter